今日は、NPO法人夢の森作業所の運営支援サポートに行ってきました。
こみさぽでは、NPO法人の設立支援も行っていますが、
そのままにしておくべきではないと考えています。
法人格というのは、株式会社にしろ、NPO法人にしろ、
法務局に登記し、しかるべき手続きをもって、運営しなければいけません。
とかく、NPO法人は設立してから、
・何のために法人格をとったのか
・運営のために何をすればよいのか
・会計や実務はどのようにすればよいのか など
大変こむづかしいことが発生します。
よく、市民活動団体や福祉団体から
「これまでとどう違うのか」「書類を作ると言われてもどういうものがよいのか」等、聞かれることがあります。
自信をもっていえることは
「こみさぽがお手伝いするNPO法人は、全て現場を見ないと
作らない」ということです。
どんなNPO法人でも、現場に訪れ、何が困っていて、
何を手伝えば運営がスムーズに行くのかを目で見て確認し、
必要に応じて、時には無償で、時には有償でお手伝いします。
今日、訪問した夢の森作業所さんは、
NPO法人設立で関わるまで、本当に適切に運営しているのかと
心配していた作業所でした。
そこで、設立前の説明の時
あえて「訪問」することにしました。
そこには、おっきな、やさしい、にこにこした利用者さんが
所狭しと作業をしていました。
ワッシャーと呼ばれるねじを組み立てたり、工具を巧みに使って、
工業関係部品を作っている姿がありました。
所長である山口さんは、ぱっとみ、なんだか悪い事をしている人のように見えます(ご本人にも直接伝えました(笑))
言葉が時々、どきどきするようなきつさを帯びていたりします。
裏には愛情が隠れているし、冗談だったりもするのですが、
そう聞こえない時もあります。
でも、利用者さんには、まるでお父さんが諭してくれているように
聞こえているのではないでしょうか?
みんな、にこにこと、その叱咤激励を励みにがんばっています。
「仕事」というものに対して、障害をもつ人たちに、こんなに真摯に教え、伝えている姿は、ある意味、誤解を解いてあげたいと
私の心を動かした大きな要因だったのかもしれません。
障害を持っていない私たちに、障害を持つものの気持ちが理解できるわけない、のではありません。
山口さんが伝えている言葉は、
障害特性や、障害による弊害を考慮しているのではないと
とれるかもしれない。
でも、障害者と健常者(私はこの言葉は嫌いですが)との区別をしたり、頭の中の知識を使って対峙している人たちより、もっともっと、温かいと感じたのです。
だから、一生懸命誤解を解こうと思います。
他にも、障害をもつ仲間の中で誤解されている人がたくさんいます。その人たちこそ、話せば何よりも分かってくれて、反省もしてくれて、変わってくれる人たちだと最近痛感します。
周りから「偉い、偉い」と言われ、「先生」なんて呼ばれている人の中でも、立場上発言してはならないことを発言し、謝りもせず、一方的に言いたい事を言って立ち去る人もいます。
私はそういう人を、本当にかわいそうに思います。
誰にも指摘さえしてもらえない。
本当にその人のことを思うなら、言ってあげればいいのにとも思う。
話がそれたが、山口さんは愛すべきおっちゃんである。
これから、会計から事業報告から総会から、やらなきゃいけないことが満載である。
一緒に汗を流そうと思うのである!!