2012/03/30 トピックス

忘れないために何ができるんだろう~十津川編~

こんにちは。東朋子です。

あまりにもブログをほったらかしにしていて、多くの皆さんから
お叱りを頂いております。
最近は、ツイッターだのFACEBOOKだのという
別の便利なツールができたものだから、そちらばかりになっていましたが
意外にそのような新しいツールは嫌いですという方も多く、
やはりブログだな・・ということで、まとめて書こうと思います。

さて、3月30日~31日。
主人に「家族旅行だ」と誘われ、なんだ珍しいこともあるもんだと
喜び勇んで、年度末のあれやこれやをすべてそっちのけにして
出かけました。

様子が変だと気が付いたのは話題の中から。

・・・バスでみんなで行く。
・・・十津川に行くのだ。
・・・調整役を僕が頼まれた??

なんだか変でしたが、なんと
[link:wakashigi.com/]ここ[/link]の関西の方々のバス旅行に
一緒に便乗することになっていました。

結構、ドン引きです。

そうなってしまったものは仕方ないので
年度末、意味ある時間を過ごそうと心に決めて
同行しました。
とても、体を休めるいい時間を過ごすことができました。
ほんとうに。
いい休暇でしたよ。

「家族旅行」でも「視察旅行」でも「慰安旅行」でもなくて
不完全燃焼で、一酸化炭素中毒になりそうだったので
自分で調べてみました。

まず十津川付近というのは、
「平成23年台風第12号」で甚大な被害を受けたところでした。
阪神淡路大震災や東日本大震災といった未曽有の惨事は
頻繁に報道され、その検証も進むのでしょうが、
いわゆる水害関連の報道は、非常に少なく、かつ一過性のもののように
感じました。

=======
9月3日、奈良県十津川村野尻地区では、川が土砂でせき止められ氾濫、村営住宅2棟が倒壊し2人が死亡、6人が行方不明となった。 同村長殿地区では、川の増水で家屋が流され全壊、2人が死亡、1人が行方不明になった。天川村では増水した川に住宅2棟が流され、1人が死亡した。
=======wikipediaより

また、現地では
[link:www5d.biglobe.ne.jp/~kabataf/totukawa/totukawa1/totukawasuigai1.htm]ここ[/link]に書かれていることの説明を聞くことができました。お宿のご主人のようでした。
(ごめんなさい。何も資料を手渡されていないので、調べようもありません。おそらく同行の皆さんも何の資料も持っていないと思います。知っている人が知ってればいい・・という感じに受け取れました・・・・(笑))

いろんな個人的な感情は置いといて・・・。

災害と報道について。

私、そして、こみさぽは常日頃から
東日本大震災への、この関西にいながらできる支援を考えてきました。
それは、これまで何度もこのブログでも書いてきましたから、割愛。

その時に被害を受けた皆さんが時が経てば経つほどお話しされること。
それが「風化させない」「忘れない。忘れまい。」ということ。

阪神淡路大震災の時にもそうでしたが、
被害にあったことを忘れたいのか、忘れたくないのか。
または、何を忘れたくて、何を忘れてはならないのか。

被害にあった皆さんの気持ちのすべてなど、
私なんかにわかるわけがない。とても無力。
でも、もしかしたら
「忘れてはならないこと」を「忘れない」ことくらいは
できそうな気がする。

そして、それが報道する人たちにとっても
大変重要なポイントである気がする。

そもそも、ニュースは新しい情報をいかにして広く大衆に知らせることが
できるかも大切だと思っている。
最近は、ネットという便利なもんができて、もちろんテレビなんかより
ずっと速いので、テレビの位置づけも変わってきているが。
それでも、私がテレビのニュースを見るのは、どう報道されているかを
みるためでもあります。
テレビを見ながら、文句をよく言っていると、子供にぼやかれる(笑)

十津川に行って思ったこと。
もし明日、大雨が降ったら、二度と同じ悲しみを味わわずにすむのだろうか。

否。

私が行って感じたのは(あくまで主観ですが)
これだけ、異常気象、異常気象と言っていて、
かつ、一般ピーポーの予想をはるかに超えた何かがあった時に、
あの町は、あの美しい風景は、守られることはできないだろうなという
悲しい予感でした。

それでも、お住まいの皆さんがよいなら、よいのかもしれないけど
本来「忘れない」ということは、同じ悲しみを繰り返さないために
抱く感情だと思うのです。

同じ悲しみを繰り返さないために、若い私たちは何ができるんでしょう。
「忘れない」って何をでしょう?

実は現地の方に質問したかったのですが、
部外者過ぎて聞けませんでした。

「忘れてほしくなくて、語り継いでほしいこと」
「忘れないために、何を見に来てほしいんだろう」

私は、東日本大震災で、
おっきなことはできませんが、
その答えをずっとずっと探し続けなくちゃならない気がするんです。

現地で、がんばって支援することも大切だけど
それは、できる人、造詣が深い人、経験がある人等
今、できる方にお願いすべきだと思うので、
そこは、ニュースバリューがあっても、
絶対触らないと心に誓っています。

あくまでも「忘れない」ために
行かなくても、誰でもが、どこにいてもできる「何か」を
探し続けようと思います。

あ、最後に、私、集団行動やっぱり苦手。
バス旅行を誘ってくださっている皆さん。
私、ぜったい無理ですわ。

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