今日は、「第1回小規模作業所等サービス体系移行推進事業に係る移行推進研修会」での事例報告として講義をしてまいりました。
私の前には、兵庫県参画協働課NPO法人係の「特定非営利活動法人(NPO)法人格取得手続きに関する講義」で、久々に中村補佐にお会いしました。
少し説明を伺っていて感じたのですが、あまりにも「手続きは簡便に行えるようになっている!」を連呼しない方がいいかも・・・と率直に思ってしまいました。
確かに、小規模作業所は今、大変な時期に来ています。
私は以前から、たくさんの小規模作業所に、時には友人として、時には側面支援に、時にはNPO法人を設立するプロとして伺ってきました。
全部ではないのは充分にわかっているけれど、少しは現状を理解しているのではないかと思っている。
今、考えなければいけないことは、『自立』すること!
私はそのお話を恐れずにしようと意気込んで出かけたのです。
でも、やっぱり・・・・
みんな ピンと来ていない。
一緒に事例報告をした[link:www.kamifuusen.net/]いぬいふくし村[/link]の山中さんとその後も話していたのですが、
やはり危機感が薄い作業所の方々が多いのではないかと思うのです。
私が『福祉からビジネスへ』というタイトルでお話をさせていただいた一番の理由は、「このまま補助金がずっと永久的にもらえ続けるのだという考えは捨てて、自分たちで立ち上げる準備を早くしてほしい」という気持ちからなのです。
これまで『稼げるコミュニティ・ビジネスを』と言ったって
ある兵庫県の北の方の大きなNPO法人の事務局長には「なぜ株式会社にしないの?」なんていわれるし、NPO法人だって補助金漬けに
ならないで自主的に継続的に事業ができる方法はあるはず!と思っても、変な足の引っ張り合いでうまくいかないのが本当のところ。
だからいろんなしがらみがあるのは充分理解できるけど、
私が知っている作業所のみんなには、プロモーションの技術や技法を伝えて、何とか自主的に事業ができるようになって欲しい。
権力やしがらみや変なヒエラルキーに負けることなく進んで欲しいと思っている。
まず、作業所には「運動も必要だか企画・営業も大切」という考えだと思うのだ。
障害者も健常者も(こういう分け方嫌いだけど)、強み・弱みや様々な個性を持ち合わせている。
その個性を最大限活かすために、足りないところは、それを持っているところの力を借りてでも、成功に導く事が大切なのだと思う。
前職場の時からずっと「点から線へ」とか「つながり」とか「横断的な」とか声高に叫んできたが、今まさにそれが望まれている。
今回の制度改正で、いくつもの小規模作業所からNPO法人化の相談を受けているが、私は「個性を活かした商品開発」を設立時から行い、その事業を盛り込んでいるところが絶対的にいい!と思っている。そのために、少し時間をかけながら、相談し、議論しながら、毎日NPO法人化の相談に応じている。
写真は、作業所の商品たち。
「これをこうしたらきっと売れる!」とか「こういう販売ルートに営業してみようか?」と、まるで作業所の集まりとは思えないほど、マーケティングについて熱弁をふるってしまったのでした(笑)
中には、これはおもしろい!!と思う商品もあった・・・。
指導員さんのセンスが、その作業所の命運をかけていたりもするんだな~(^。^)
がんばって「自主的に運営できる作業所NPO法人」を世に送り出そう!!っと!!