これまで、掲載できなかった講演・ワークショップを一気に書き込ませて頂いている関係で、時系列になっておりませんが、ご容赦くださいませ。
さて、本題。
勤続3年以上で、かつ育児を機会に就業をやめた主婦を対象に、
諸条件によって就業が困難になった勤労者の視点から新たな制度を構築するためのヒアリングを行い、これまでの制度活用実態や今後の就業意識等を抽出するワークショップを2月1日に尼崎市内で開催しました。
兵庫県経営者協会さんと連合兵庫さんの主催で
行われたこのワークショップ。
企画の段階から打合せし、内容を詰めていったコミサポ初の真剣勝負の事業で、私も子を持つ母親として、また、WORKHOLICとまで言われている職業人として、注目すべき課題でもありました。
企業内託児所の設置や育児休暇の普及等、これまでも様々な制度は実施されてきていたのですが、世の女性の評価はまだまだ厳しいものです。
実際、地域コミュニティも崩壊し、核家族化が進んでしまうと、
子供を預けて働くという生活環境はすこぶる悪くなります。
ワークショップの中で、とりわけ斬新だと思った意見は、
「子供子供って言うけれど、数年後には介護にも直面する。その時、子供と介護は切り離しては考えにくい」というものでした。
企業内託児ならぬ、企業内老人施設だって必要なんじゃないかという意見でした。そういう時の流れによって、めまぐるしく変わる環境の中で、うまくバランスをとりながら調和を図っている女性たちはまさに時代が生み出した財産です。
これまでは、「主婦や育児中の女性は、企業の戦力にはなりにくい」という考え方が大半でしたが、私は「家庭を切り盛りしている女性こそ、社会で柔軟性のある発想や臨機応変な対応ができる大切な地域財産である」と思ってやみません。
家庭の調和を図ると言う事、子供たちを育てていく時に人間関係の構築などを成し遂げてきた女性だからこそ、仕事の中でも必要不可欠な「コミュニケーションスキル」や「タスクマネージメント」に活かせるのではないでしょうか?
このようなワークショップから出た斬新な意見、新しい視点が、企業の経営に活用される時が今まさに始まったように感じました。
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一緒に考えていきたい課題です。