今日、兵庫県中小企業家同友会でお会いした英貴自動車に伺いました。
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同友会で、高野会長が精力的に色々な方々とつなげてくださったのですが、中でも近くにいらっしゃった英貴自動車さんが、障がい者雇用について大変積極的だとうかがい、会社に訪問させていただくことになりました。
山城専務は、とても気さくにいろいろとお話を聞かせてくださり、
私たちがこれまでお手伝いしてきた障がい者の就労支援に対して、
目からうろこのようなご意見をたくさん頂きました。
実は、後日、西宮市地域自立支援協議会のしごと部会があり、
新生会の高田さんの陰謀(笑)で、新たなメンバーに加わることになっており、現場の生の意見を率直に聞かせていただき、大変ためになりました。もちろん、しごと部会の発表の中でも、先進事例としてご紹介しました。
お話を伺って、心に残ったのは以下のようなこと。
私は毎日多くの中小企業の皆さんとお会いするのですが、
その中で、英貴自動車さんのような観点を忘れずマッチングしていけたら、末永く働くことのできる会社を見つけ出せるのではないかと思っています。
英貴自動車さんは2007年9月・10月・2008年8月・12月とこの2年間で4名の知的障害者を新規で雇用されています。
同友会の集まりで神戸のワークセンターの所長さんとお話しする機会があり、大変熱心なその気持ちに打たれて、試しに来てもらってみようと思ったのがきっかけなのだそうです。
英貴自動車さんの仕事は、板金が主ですが、洗車や整備など車に関わる事業なので、単純な作業もあり、適切な配置を考えれば、障害をもつ方々でも十分戦力になるのだそうです。
雇用の条件は、
事業内容上、車が好きなこと。
そして、20歳までの方。保護者面接を行うので、保護者をみて決めるのだそうです。
他の会社に行って、作業所に戻ってきた方は、専門機関ではないので、そのケアができないという理由で、お受けしないことにしているのだそうです。
そのあたりの徹底振りも、非常にシンプルでわかりやすいですね。
しかし、マッチングする機関も責任重大です。ただなんとなくくっつけたのでは、心を病んで戻られることも多いそうで、そうなると、次の会社を見つけるのが一苦労となります。
そしてはっきりと断言されたのは保護者のことです。
「そもそも障害を持つ子が生まれた時点で親は非常に苦労しているが、守ろうとする親の子供は雇用しない。」のだそうです。
山城専務の非常に含蓄のある方なのに、障害をもつお子さんのいる親御さんがどれほど苦労されてきたのかを考えると、親御さんたちはもっと苦労されているはずだ、とおっしゃいます。だから、その方々の教育の元、育った子供たちの未来をイメージする時に、保護者とよく話すのだそうです。
よく私の周りにも入るのですが
要求型の親及び斡旋する団体・施設。
そういうところのお子さんはとらない!と断言していらっしゃいました。気をつけなきゃいけません・・・。
この子の幸せのためなら、一緒に協力できますという気持ちが伝わることが一番だともおっしゃいました。
最後にコーディネーター機関として大変厳しいお言葉。
「今は、神戸のワークセンターさんが選んできた子しかとっていない。会社の社風やこれまでの経緯をきちんと理解してくれていないと、無理難題を言われても困るから、センターの方からの紹介を優先している。信用できるコーディネイターがいないと、選んでもらえない。障害特性なんてわからないし、うちは3年で一人前にしようしている企業なんだ。企業の利を提示できてこそ、コーディネイターである。」
ぐさ・・・・。
がんばりますよ~。
具体的に働きたい子が出てきたら、また相談に伺いますね!!