こんばんは。東朋子です。
平成22年度(平成21年4月1日~平成22年3月31日)までの
総決算として、5月21日(土)に当法人の総会が開催されます。
平成22年度は、職員数も増え、これまでのこみさぽの想いを
共有し設立メンバーと、事業体としてのこみさぽに入社したメンバーが、共に創りあげた実績をご報告することになります。
総会を開催するにあたって、思いのたけを文章にしてみました。
これは、私の尊敬する中西前阪神南県民局長に
教えていただいた言葉を引用したものです。
是非、皆さんにもお示ししたくて、
ホームページに掲載します。
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NPO法人で働く全ての人は、正会員にならなければならないのか。
私は「あえて正会員にならなければいけない」ものではないと
思っています。
社員の皆さんに問うとすれば
「職場の将来が決定する場に皆さんは参画したいですか?」と
いうことです。
勝手に決める会社がほとんどの中、あえて聞いてくれたのですから
私がこれからの人生を賭して仕事をしていくと決めている
会社の役員にこう聞かれたら、大変光栄に思います。
皆さんが就職した先は「NPO法人」です。
言わずもがな、自身が働いている組織がなんたるかは
自ら調べてみるのが、社会人です。
学生の就職活動でも、就職支援施設でも
【企業研究】をしなさいとアドバイスされると思います。
しかし、残念なことですが
「メリットは何か?」
「総会で何ができるのか?」等と思われる方もおいででしょう。
客観的に判断すると、
「たまたま条件が合致したのが、そういう会社だった」
から、就職したかたもおられると思います。
大変残念ですが、致し方ありません。
当初、面接の時に、
「NPO法人に働くことについてどう思われますか?」と
全員に聞いていても、結果は同じです。
要するに
「趣旨に賛同した」わけでもなく、
「思いが共有できた」わけでもないのなら、
あえて、正会員になって頂く必要は全くありません。
公的な団体の中には(例えば自治会や社協等)
(基本的には)全加入(が原則)制の組織で、
その土地に住んだり、過ごしたりすることで
勝手にその団体に所属している団体もあります。
そのような組織は、動かなくても
そこに組織があることで意義があります。
別に積極的に何かしなくてもいいですし、
加入している人々が何かの要望や意見を提案して
動きを作ることもできます。
そして、その提案を生かさなかったからといって
その組織の存在意義が薄れることはありません。
簡単に申し上げると
Organization(組織)ありきで
Movement(動き)はあとから必要であればついてきます。
NPO法人とはなんでしょう。
「この指とまれ」方式の組織です。
Movement(動き)こそが存在意義であり、
できる限り、ステークホルダーの要求する社会課題に応える事が
できなければ、なくなってもよいのです。
Movement(動き)があってこそ、それに賛同した者たちが
Organization(組織)を形作るのであり、
同じMovement(動き)を起そうと思わない人々が
Organization(組織)を形作っても
はっきり言って迷惑です。
ですから「総会に参加できるかどうか」ではなく
「総会に参加したいかどうか」です。
自らの職場がなくなるかどうか、
今後どのように動いていくのか
何を大切にしている会社なのか、を決めている会に
自らが参加したいと思わないこの現状が
雇用不振を巻き起こしていると思っています。
大企業は社員に持ち株を買ってもらっている場合があります。
それはなぜか。
理由もわからず購入している人もいるでしょうし、
天引きされている人もいるでしょうが、
私たちはそういうことはしませんし、必須でもありません。
社員に持ち株を購入してもらう理由は
(個人的には)各々が働いている場について
見えない力によって、勝手に形作られるよりも、
組織の全体像を鑑みながら、そこに1票を投じて動かすべきだろうと
いう考え方からだと思っています。
また、その意識がない社員については
一緒に会社を作っていくことを望むべきではなく
「法律に則って雇う」=「単純な労使関係」と割り切るべきだと
思っています。
そして、それで十分であると思っています。
といっても、労使関係は契約どおりあるのですから
それを違える様なことはしてはいけません。
もちろん、当法人も同様です。
おそらく同規模のどの企業よりも環境整備されていると
自負しています。
長文になりましたが
「この指とまれ」の精神から、
「総会に参加したい」皆さんと共に
当法人の行く末を考えていきます。
心から当法人の支援をし、
かつ、動かそうとしている方々と一緒に。
そして前進していきます!!!
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規模が大きくなっていき、時には期間の定めのある方々を
雇用するようになったNPO法人。
同じようなことを考えている皆さんも
おられるのではないかと推察します。
私たち、こみさぽは、
それでも変わらず、支えてくださる皆さんと共に
初心忘れるべからずで愚直に
平成23年度も進んでいきます。
東 朋子
(写真は、自宅の梅が咲いた時のものです。)