2011年3月11日に三陸沖を震源に発生した東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)は、国内での観測史上最大のマグニチュード9.0を記録しました。津波や火災では多くの被災者が出ており、福島原発爆発などの発生で避難指示や屋内退去命令も発令されています。
安否不明者も数万人に上るかもしれず、その全容はいまだにつかめていません。まだ余震も続いており、私たちはこの未曾有の災害を目の前にして、できることをできる形で行い、乗り越えていくというまさに「つながり」こそ重要であるという局面に立たされています。
亡くなられた方々に心より哀悼の意を表しますとともに、被災をされた皆様に心からお見舞いを申し上げます。また、今も、被災地のご親族やご友人の安否を気遣う多くの皆様の胸中に思いを馳せますと、ご心配・ご心労は計り知れず、いったい私たちが何ができるだろうと思案にくれる毎日です。
こみさぽの関係者の多くの皆さんから、あずまに連絡があり「何か手伝えることはないか」「今何をするべきか」等のお問い合わせが入っています。
私が皆さんにお話していることをここに掲載し、当法人の支援者の皆さんに「こみさぽ」としての動きを少しでも知っていただければと思い、ブログを更新することにしました。
現在、救援活動や物資の運搬に関しては、専門分野の皆さんが、精力的に活動され、また調整されています。
誰もが「気持ち」だけを持って、現地に入ることは危険であり、2次災害を巻き起こす結果となると聞いており、当法人も現地に入ることは致しておりません。
合わせて、物資を運ぶということも、一元化を図ろうとされている方々に委ねることはあっても、当法人から直接、物資を運搬するということは致しておりません。基本的には、個人からの救援物資の受付は、うけたまわっておりません。このようなことは、被災地からの要請がある自治体及び団体にお任せしようと考えています。
私たちのNPO法人としての役割分担は
「両親や主たる生計を担う親族が被災してしまった学生への支援及び災害が起こることによる精神的不安を抱える学生への支援」です。
例えば、阪神間に一人暮らしをしている学生で、両親や主たる生計を担う親族が被災し、学費が滞ったり、家賃や学用品を購入することができなかったり、仕送りが突然ストップしたりしています。現実的に被災はしていませんが、見えないところで被害が出ています。
また、阪神間の学校に通っている学生で、春休みということもあり、実家に帰っていて直接被災してしまったというケースもあるようです。
学校は履修登録の時期ですし、自らの先行きも不安になってしまっています。そういう学生及び若年者に関わることがメインです。
一人暮らしで眠れなくなってしまった学生。
親や親戚と連絡が途絶え、一人で路頭に迷う学生。
明日からのお金も少ししか持たず、仕送りもとまり、家賃もどういう手続きで支払われているかわからないという学生。
地震翌日から、西宮市しごと相談室やこみさぽにも、そのような学生さんからの電話や相談がありました。
そんな時、171を知らせたり、励ましたり、一人でいるよりこみさぽにおいでと声をかけたり・・・。
一晩中泣きじゃくっていたという学生さんたちの力になれるよう、日々がんばっています。
いわゆる義捐金はいくらあっても邪魔になりません。
そして、多くの義捐金が集まってきていることは、ニュース等で多く報じられています。
しかし奨学金で賄いきれない学生のために支援金は見逃されいるよう感じています。
私たちはその「奨学金で賄いきれない学生のための奨学支援金」を集めるべく募金活動を行う予定にしています。今はもっと急務のことがあり、その邪魔をしないことが最重要だと考え、大きな動きはしていませんが、上記のような、この地でできる受入れのための支援(現地に出向かないでできる支援)を、今、当法人を手伝ってくれている学生さんと共に考えています。
動き出した時には、是非、皆様もご協力いただければと思っています。改めて、お願いすることになると思います。
最後にお問い合わせいただきました皆様、お気遣いありがとうございます。
人が人を思い遣ること
困った時は相手の望むことを進んで実践すること
社会課題を解決する使命をひたすら追い続けること
大きなことを言いましたが、身の丈でできることを仲間や学生と探しながら進んでいます。
日常業務は元気に前向きに進めることも支援のひとつです。
関西の経済活動も支援活動も止めることはできません。
お気軽にお手伝いさせてください。
よろしくお願いいたします。
思い余って長文失礼しましたm(_ _)m