今日は、立ち上げからお手伝いした「NPO法人つどい場」さんからのお誘いで、講演会に行ってまいりました。
北口地域団体連絡協議会・防犯西宮北口連合会・NPO法人たまり場・北口地域コミュニティ協議会が主催で開催された「子どもと街を犯罪からどう守るか-人づくり・街づくりで地域を守る」という講演会でしたが、前予定がおしてしまい、少し遅れ気味の参加でした。
昨日のブログで、JR西宮付近の河川公園を危険だなぁと感じた直後だったので
何だかタイムリーでした!
地域安全MAPを開発された方が講師だったのですが、
特に私の心が動いたのは、先生がお話されていたひとつひとつは
「防犯・安全」だけで事ではないと言うことです。
「教育」であり、「まちづくり」であり、「ボランティア促進」であり、「雇用促進」であり、「コミュニティビジネスの可能性」なのです。
これまで、いや、もしかしたら今現在も、
犯罪原因論で語られ、不審者がどこに出たのか?どこで犯罪が発生したのか?ばかりMAPに落とし、
また、子どもたちに気をつけるよう教えているかもしれません。
それも間違っているわけではないけれど、
本当は犯罪機会論で考える必要があるという、大変納得いくお話は
これからの私たちのまちづくりに大きく影響するように思えました。
今回のお話は、割れ窓理論の本の監修をされた先生だったので、
割れ窓理論についての造詣も深くなり、大変勉強になりました。
私の支援している尼崎のNPO法人では
「防犯ブザーを購入してもらって、安全に対する意識を持ってもらう!そして、子どもを守る!!」と
毎日がんばって活動していらっしゃいます。
是非、今回のお話を一緒に聞きたかったなと後で思ってしまいました。
防犯ブザーというのは、
子どもが危険な目にあった時どのように使うのか?を考えてみましょう。
不審者が目の前に現れて、怖いと思った子どもが
防犯ブザーを鳴らす。すると、不審者はおそらく防犯ブザーを奪い取って
道端に投げ捨てるでしょう。
近所の人に気づかれると思った不審者はきっと、その子をその場から連れ去ってしまうか
もしくは、逃げる。
逃げたらいいけれど、その場から連れ去られたり、もっと危険な目にあう確立も少なくないそうです。
また、以前ある自治体で、防犯ブザーにGPSをつけたものを子ども達に配布したのだそうです。
防犯ブザーは、威嚇するためにあるもの。だから見せて逃げていく事を想定している。
GPSは見せないで隠して持っておいて、連れ去られたら居場所が確定するためにあるもの。
要するに、防犯ブザーは不審者に見せるもの。
GPSは不審者に見つからないように持っておくもの。
それを一体型にしてしまい、今ではもう使わなくなってしまったとか。
いろんなお話を拝聴しましたが、
防犯ブザーやGPSも大切だけれど、
「犯罪が起こりやすいチャンス(機会)が潜んでいる場所」を子ども達自身が
日々考えるその力こそが一番大切なのだと思います。
子どもが学校で作ったと持って帰ってくる地域安全MAPには
「ここでサングラスに目だし帽の人を見た」や「変な人に追いかけられた」場所が書かれています。
また、犯罪が起こった場所をマッピングしているものもあります。
でも、本当に犯罪が起こるチャンスが潜んでいる場所は
「入りやすくて、見えにくい場所」なのだそうです。
そこは子ども達でも見つける事ができるそうです。
今度、先生と相談して、実際にMAPづくりのワークショップを体験させてもらう予定です。
私もマスターして、地域に活かしたいと思いました!