2010/05/20 トピックス

若者に期待!

こんにちは。東朋子です。

今日、キャンパス・クリエーター支援事業の学生実行委員会メンバーが
阪神南県民局長に、完成した「キャンクリ」の贈呈と、今後の展開についての
説明のため表敬訪問をしました。
そのお付添で、庁舎に同行したのですが、
学生の皆さんはなんとも、フレッシュで、いつも私の前でわいわいしている彼らとは
違う表情を見せてくれました。

しっかりと自分の意見を表現する子。
一生懸命、シナリオ通りに覚えたことを話そうと頑張る子。
どこまで打ち解けていいのかを考えながら
たくさんの言葉の中から想いを伝えようと
試行錯誤する姿を見て、ここまで一緒にがんばってこれたことや
ついてきてくれたことへの感謝と、一種の尊敬の念を抱いてしまいました。

私が学生の頃、こんなに素直に自分の周りに巻き起こることを
受け止められたでしょうか?
生意気だった自分の姿を思い出し、少し恥ずかしい想いがしました。

写真は、取材を受ける学生たちです。

取材の記事は、追って神戸新聞と読売新聞紙上に掲載されますが、
取材されている姿は、このブログ限定です(笑)

昨今、学生と地域、学生と企業、学生と地方自治体、学生と政治等
学生を取り巻くチャネルが広がってきています。
アンテナを張り巡らせば、自分がほしい情報が手に入り、
またその選択の中で、成長につなげることができるものと
そうでないものを見分ける目も肥えてきています。

私たちが提供できるノウハウや技術も、現代の学生が成長していくうえで
何が必要かを念頭に入れながら、組み込んでいくということが大切になってきています。
その意味で、固定概念で物事を判断するのではなく、
若い力を最大限に発揮できるようなスキームを構築していくように
心がけているのですが、なかなか難しい・・・。

「地域」として、若者に与えられるものとはなんでしょうか。
与えられるというのはおこがましいかもしれません。
未来を一緒に創り上げるためにはどうしたらいいのでしょうか。

こみさぽに多くの若者が集まる所以を問われることも多いのですが、
その秘訣・・というのは、実は明確には「ない」のです。
強いて言うなら、「センス」でしょうか。

学生が何かとつながる時に、最も大切なものは
惹きつける「センス」であると思っています。
「度量」とか「受け皿の大きさ」とか、いろんな言い方はあると思いますが、
ぴたりと来る言葉は「センス」なのです。

昔、ある友人が私に教えてくれました。
「年をとると、自分の行く末に限りがあると気がつく。
そんな時、若い人たちにそれを植え付けたい衝動にかられる。
だから、年寄りは説教くさいし、教えたがるし、能書きが多い。
それは、DNAのなせる技だね。」と。
その時は、そういうものなのか・・と思いました。

私も説教くさくなってきています(笑)
きっと、年なのでしょう。

でも、気をつけなければならないのは
若者とのスタンスの取り方だと思うのです。

門戸は広く、選択肢は学生のほうにあることを知る。
教えて欲しいことを教える。
教えて欲しくないことは、自ら学ぶまで待つ。
相手が望むものの中で、お互いがWINWINになることを
選んで、対等でいられるような目線をもつ。
などなど・・・・
要するに「センス」です。

そしてもうひとつ大切なのは、若者を安価な労働力扱いしないこと。
「学生たちは、地域と関わることで経験になるし、勉強になる」と
たかをくくって、無償で手伝ってくれることを
「場を提供してあげている」と勘違いする人たちがいるのには、
少し驚きます。
「大人の傲慢さ」はすっかりバレテいますから
そういう団体には、学生は集まりませんし、
集まっても、もっと恐ろしい結果になります。
若者は立派な口を持っているので、悪いうわさが蔓延し、
風評被害に悩まされるしっぺ返しが待っています。

そういう団体にはなりたくないな・・と
思っています。

かといって、若者に媚びているのではなく
常に「対等」でいることを心がけているだけなのですが、
それがおそらく功を奏しているのだと思います。

とにかく、今日の学生の姿を見て
彼らが描く未来に期待しよう!と思いました。

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