こんにちは。東朋子です。
こみさぽを設立したのは、平成19年2月28日。
もうすぐ5年が経とうとしています。
これまで私たちは何を求め、何を推進し、どんな成果を出してきたのかを振り返る時期に来ました。
当初から私が決して忘れず、心がけていること。
それは「未来ある若者のために、今、私たちに何ができるか」
ということです。
設立当初、ある大学教授から
「昨今、まちづくりに参画する若者の活躍する場所がない。
ましてや就職先を考えると、ないと思ったほうがよい程だ。
まちに関わる仕事を創りだしてくれないか。」と相談を受け、
輝く目が摘まれないうちにと、立ち上げたのがこみさぽです。
もちろん、行政職員として活躍する道もあります。
公共政策を学んだ学生たちは、「公共性」と「公益性」のどちらに力点を置いて働きたいのかを考え、悩むことになります。
公共性とは
広く社会一般に利害・影響を持つ性質。特定の集団に限られることなく、社会全体に開かれていること。
(三省堂 大辞林)
公益性とは
不特定かつ多数の者の利益の増進に寄与すること
(公益法人認定法上の概念)
公共性のある仕事に就くことが、必ずしも公益性のある仕事に携われるわけではないということは同業者であるNPO法人の皆さんなら当然ご存知だと思います。
私たちは常に公益性を念頭に入れながら、まちを創ろうと努力し、
ここに働く人たちも、その基本理念を忘れずに、日々精進しています。
この5年で、本当に多くの学生さんがこみさぽから巣立っていきました。
そして、今年は例年にも増して、素晴らしく素敵な面々です。
彼らは、こみさぽで何を得るのでしょう?
最近、「学生といえばこみさぽ」と思って頂いているようで
本当に多くの地域の皆さんが、若い力に期待していらっしゃるのを感じます。
私がひそかに発信し続けている「地域も変わりましょう」キャンペーンも板についてきて学生を受け入れるために、何をやめて、何をやればいいかを体感したいとヒアリングに来られる行政職員さんも増えてきてくれています。
大変ありがといことです。
2004年に中央教育審議会が、2007年度には大学・短大の入学率は100%になると試算しました。
大学全入時代と言われていました。
もちろんこれは、選り好みせず、年齢に達した学生のすべてをどこかの大学にあてがうと・・という理論上の数字です。
とはいえ、大学に入った学生たちは、高等教育機関で必要な教育を受け、卒業し、就職します。
しかし、今の就職戦線は厳しく、大学3年生秋から就職活動に勤しむことになります。
もっとも高等教育を受ける必要があるその時期からです。
企業はといえば、入社3年間は修行だからと、先輩たちが手取り足取り教えてくれた時代はもうありません。
入社1年目でしっかりと働いてくれないと、企業経営が支障をきたします。
地域は、コミュニティが崩壊し、気にかけてくれる大人たちや少なくなり、社会経験をきっちりと教えて、育んでくれる人は激減しています。
そう、誰が若者を育てるのか。
私たちは、その補完的機能になろうと思っています。
そしてそれに応えた若者たちが、このこみさぽに集います。
キャンクリの学生もすっかり成長しました。
泣き虫だった女の子も、言葉足らずだった男の子も、
気遣いが足りない彼も、物事を斜に見る彼女も、もうすっかり大人です。
自らが何を学んで、何を行い、そこから何を得るのか。
大学や地域、企業と結び付く「場」を提供し、手取り足取り教え、
そして自立を促し、彼らは自らの手で、未来をつかみます。
皆さんも是非、彼らが創りあげた「つながり交流祭2011」へお越しください。
地域のため?大学のため?企業のため?若者のため?
いえいえ、未来のために、お土産を探しに来てください。
もちろん、お土産はそれぞれで見つけてください。
きっと、見つかります。
第2回阪神つながり交流祭2012 in関西国際大学~大学×地域 未来に向けて~
●開催概要
1.日時:平成24年2月25日(土曜日)13時00分~18時30分
2.場所:関西国際大学尼崎キャンパス(尼崎市潮江1丁目3-23)JR尼崎駅北口
3.主催:キャンクリ学生実行委員会
4.共催:阪神南県民局、阪神北県民局
5.後援:阪神地域23大学、西宮市大学交流協議会、大学コンソーシアムひょうご神戸、阪神7市1町
6.参加者:学生、地域団体、NPO、大学関係者等
web.pref.hyogo.jp/hsk01/press/240206_press.html
cam-cre.com/news6.html