2009/07/02 トピックス

ノートテイクは奥が深い!(関西学院大学三田キャンパスにて)

こんにちは。東朋子です。

今日は、大学交流協議会の事業を模索するため、
関西学院大学三田キャンパスへ。

突然ですが・・・。

障害者基本法において
「何人も、障害者に対して、障害を理由として、差別することその他の権利利益を侵害する行為をしてはならない」と定義されており、障害がある方の「学ぶ権利」を不法に制限することはできません。

現在、多種多様な方法で、障害をもつ方々は、学ぶことができ、
進学することも可能になって来ています。
以前、ブログにもかきましたが、障害者雇用の問題も、
牛歩ですが、前よりも機会を増やしていこうという動きが出てきています。例えば、試験方法を見直して、点字での受験を実現したり、手に障害がある方々に対して、試験時間を延長したりと、創意工夫も進んでいます。

私たち「こみさぽ」では、これまで障害を持つ成人の皆さんの支援をすることが多くありました。
今現在、大人である皆さんは、無論、今以上前に生まれ、様々な差別に耐えながら、学ぶこと、働くことに挑戦してきた皆さんです。

最近よく思うのですが、
障害をもつ一定年齢よりも上の皆さんが、若かりし頃に思うをはせると、現在の解決しがたい課題が見え隠れしてくるのです。
今のように使いやすい電動車椅子がなかった頃、障害をもつ皆さんは、外に出ることが難しかったですよね。
そうすると、時代の流れ・流行・文化等が必然的に入ってきていないことになる。今のようにインターネットが普及していたわけではなく、情報が簡単に入手できたわけでもありません。

一番知識や感覚が吸収できる年代に、技術が追いついていなかったばっかりに、今そのひずみが出ているように感じます。

私は、障害をもつ皆さんに全くもって偏見がないのですが、
あえて書いてしまうとすると、そういう皆さんは特に、
要望や要求に熱心になってしまうところがあると感じます。
それは差別ではなく、環境面で外界と接する機会が乏しかったのですから、致し方なくそうなっているように思うのです。

それは、障害をもつもたないに関わらず、
人は「環境」に左右されながら、育つのだと思うので、
誰でもみな同じことなのですが。

ただ、物理的に外に出られないことや、学ぶ機会が少なかったことで、多面的に物事を捉えることが不得意になってしまうのではないかと思うのです。

そして、技術革新が進み、外に出ることも前に比べ容易になった現代社会において、「学ぶ」という事に、未だに弊害が出ていると言うことは、私にとって、大変センセーショナルなことでした。

大学交流協議会の会議の中で
ある大学の担当者さんが「ノートテイクを手伝ってくれる大学生が必要だ」とおっしゃいました。

大学に入学できたと言うことは、知的レベルとしてはある一定基準を超えているということです。しかし、その後、適切に授業を受けられるようにすると言うことは、まだまだ進んでいないのだそうです。当然、試験に受かった以上、みな同じ生徒なのですから、助けが必要な生徒には、できる限りの手助けをし、学習を保障したいというのが、学校側の意向でした。

その先駆的な取り組みを、関西学院大学で行っていると言うことでしたので、浅野先生につないでいただいて、高畑先生を訪ねました。

詳細は、今度の会議で発表しようと思っています。
この西宮という地に、誰もが当たり前のように学べる機会を作り出すために、がんばってみようと思いました。

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