2010/07/28 トピックス

柏があつい!今日から私、変わります!

今日は東京に出張。
といっても、わくわく感はない。
気が重い、いや正直プレッシャーで押しつぶされそうだ。
一緒に連れて来ているのは、広山。
行くことになった時、石谷がこっそりつぶやいていた。
「お母さん、本当は僕もとても興味があるんですよ」と。
確かに石谷を連れてきていたら、彼にとって新しい発見があったかもしれない。しかし、それを言い出すと、全員連れて来てあげたくなってしまう。

今回、広山に同行してもらって思ったが、
やはり同行してもらうには時期があると感じた。
これまで、つながりを重視し、本人の希望とは裏腹に、
出張の同行を私が指名してきたが、
次回からは、希望者を募ろうと思う。

これまで、次世代育成のため、若手に任せようと努めて来た。

だが、出張前夜、10時に締め出しをくらう事務所で、
7時頃に「私時間的に無理です」と言われてしまい、
急遽、私が書類を書くことになった。
昔、OLとやらをしている時、
「私できません」は、「辞めます」か「給料いりません」と
同じ意味を持っていた。
最近の子は、そうではないらしい。
そんな考え方は、もしかしたら昭和で終わったのかもしれない。
自分の力のなさに反省しつつ、徹夜で書類を仕上げて、
新幹線に飛び乗った。

道中もおもしろい。
たとえば、気を遣って新幹線の予約してくれていたり、
それなりの視察計画を立てるため、インターネットで調べて、
資料印刷をしてくれていたり。
が、インターネットの功罪か、
まるでリアルタイムのような記事が実はよく読むと、
平成20年度で事業終了していたり、
視察先にこだわるばかりにホテルまで時間がかかって、
荷物を置いてからぷらぷら軽装で視察とはいかなかったり・・・。
要するに「リアル」がない。

結局、私がお会いする約束をしていた方と
会うだけにとどまってしまった。

しかし、この出会い。
本当にすばらしかった。
まちづくりの醍醐味を存分に味わわせて頂けた。
考えると、アテンドや調整、ブッキング等は、職人芸だ。
主人の仕事関係で、視察スケジュールを立ててくださる
議会事務局のみなさんは、さすがにプロだと感じた。
年齢や、趣味趣向、政治指針が全く異なる議員先生に
満足感を与えながら、かつ、税金を投入して行くのだから、
市政に活きるよう計画しなければならない。
何をするでも、職人に学べである。

余談はさておき、お約束頂いた方との待望の出会いのため、柏へ。

「着いたら、かしわインフォメーションセンターに行きなさい。
懇切丁寧に案内してくれるはずだから。」という天の声を頼りに、
JR柏駅に降り立った。

JR柏駅は、さながら梅田のよう。
大型店舗がひしめきあい、空中デッキで様々なビルがつながっている。駅を出るとすぐに「かしわインフォメーションセンター」に向かう矢印が目に入る。

www.86kashiwa.net/

そうか、人の目線が動線を左右するのかと改めて実感。
大きなインフォメーションボードをがんがん作るのもいいけれど、
既存の柵や手すり、壁を利用して、目線を自由自在に操れば、
お金をかけずに人は流れを作っていくのかもしれない。
一度、どこかで実験しよ(笑)

さて、かしわインフォメーションセンターは、
明るいオープンなスペースに処狭しと、多種多様な情報が美しく
整理して配置されている。奥の女性に声をかけると、
裏から職員さんらしき方を呼んできてくれた。
そして間髪入れず、「ご紹介をうけて、兵庫県から来ました東です。石戸理事長とお会いしたいのですが、ここに来たら、
会える場所を丁寧に教えてくださると聞いてきました!」

おそらく石戸理事長には連絡は行っているものの、その職員さんはなんのこっちゃ?なんでしょうが、怪訝そうな顔もせず、詳しく教えてくれて、かつ後に登場した事務局長が、会えるビルまで一緒に付いてきてくれた。感謝です!

初めて訪れる側としたら、やっぱりいろんな形態の店が混在する商店街の中で、商店街事務所を探すのは至難の業である。

約束の時間がはっきりしていないことをいいことに、
かしわインフォメーションセンターで、話が盛り上がり、
たくさんおしゃべりをしてしまった・・・・。
無理矢理、こみさぽのリーフレットをもらってくださいと
押しつけてきてしまう。
今度から、出張に行く時には、山盛りリーフレットを持たせよう。
もらってくれる人を見つけるのも、コミュニケーション力強化策だ。(結構、強引・・・)

石戸理事長とお会いして、最初に驚いたのは、
ブログを読んでいてくださったこと。
う~ん。ホームページ、作り替えよ・・・・。
私の人となりを知って頂くには、ブログはとっても効果的。
でも「こみさぽ」の事業を知っていただくには、不完全。反省反省。そして、恥ずかしい・・・。

「東さんは、商店街がどんどんチェーン店になってしまうことを
否定的に書いていらっしゃったが、私の考えは違います」と、
先代から画材屋さんを営んでいらっしゃる商店主だからこそ話せる
「現実」を教えてくださった。

私はよく「地域に根ざした商売を営んでいる店が、
毎日こつこつほうれん草売っていたのに、商店街が補助金もらって、
でっかいアーケードとインターロッキングの歩きやすいきれいな道に
なったとたん、不動産やさんになってしまって、家賃入れば、
どこにでも貸す人になってしまうのはむなしい」といい続けている。

しかし、それは違うというのだ。

「ほうれん草売って商売やるより、人に貸した方が儲かるのを
どうして止められる。生活がかかっているんだ。経営がうまく
いってないのに、保持し続けたら、その人は最後には、
その場所を売って、どっかに行ってしまう。
昔からの友人が、土地をうっぱらってどっか行ってしまうぐらいな
ら、貸してくれた方がいい。
地元に愛着を持つ人が減るのは、大きな損失だし、寂しいじゃないで
すか。
ましてや、3万5千平米以上の大型店が4つも来られちゃ、
小さな店なんてひとたまりもない。
ずっとほうれん草を売っておく方が無理がある。」

おっしゃる通りです。

でも、やはり私は腑に落ちないから、食い下がる。

「でも、いろんな商店街が、全国同じ顔になっていくのは
どうしても頂けない。私は「よそもの、若者、ばかもの」ですから、
わかってないかもしれないが、地域に合った商売の仕方で、
存続してもらう方法はないのでしょうか?」

答えは明確でした。

●まちにテーマをつくること

キーワードを決めて、まちをどんな顔にするか吟味する。
たとえば、そのテーマに沿って、まちが動き出したら、
個店は儲かるために、そのテーマに合った借り主を選び出す。
いや、そのテーマに合った借り主が、貸してくださいと言ってくる。

そうか。ある市は、市長が「ごった煮」のようなまちと
おっしゃっているらしいので、テーマがなくて金の桁だけで
選ばなくちゃいけなくなるんだ。(少し嫌み入ってます(笑))

出店したくなる、選ばれるまちになればいい。
非常にシンプルだ。
そうなるために、費用も時間も、戦略も戦術も必要で、
テーマを決めるのが大切なんだ。

でも、それって、誰が決めるの?

これも今の私の心の中を見透かされているような答えが返ってきた。

「東さん、あんたが決めたらいいんだよ」
「え?????」

絵を描く人はある意味、強引でわがままで、
でも絶対その人でなきゃできないのである。

●有能で、かつ推進力を持ち、発想が豊かで、
戦略戦術を立てられる人なんて、そんなにいるわけがない。
一人しかいないもんだ。
だから、その人にしかできない。
次世代の担い手を・・・なんて言って、
凄腕の人がやってたことを次に引き継ぐこと自体、
リアルがないんだ。

私は私でしかなく、私が描いてきたいろんな事業を、
同じように描くなんて、次の誰かができるもんじゃない。
その人自身がやんなきゃ、絶対!失敗する。
もし他の誰かがやるなら、つぶして、
次の人が描くまったく新しいものにすればいい。

いろんなものが晴れていく。

そうだよ。そうだよね。

これまでええかっこしいの私は「次の子に渡したいんだ」と
言ってきたけど、私のコピーなんてできるわけがない。
本当に手渡す、引き継ぐ時は「次の子が描く絵」でなきゃ、
贋作だ。

私が考えてきたいろんな事業。
他がやれるものなら、やってみろ。
絶対、私しかできない。
傲慢でもいい。わがままでもいい。
でも、私が描くその将来像に惚れて任しているなら、
私にしかできません。
もし、誰かを立てて欲しいなら、今の形にはなりません。

新しい人が、最初から作るんだから、
同じクオリティは求めても無理です。
そうです。私の描くまちの顔、企画の絵が欲しいなら、
私にしかできませんから、あしからず。
である。

最近、若者関係の事業をたくさん行っているからか、
失礼なことがよくある。
「こみさぽ」が全て考えて「学生」がやってる風を見せてくれ。
で、シナリオライターになって
「学生」か「若者」にしゃべらせてくれ、
という地方自治体まで現れた。
できませんって、まだ・・・・。
私の頭の中で描いた絵なので、
学生さんは原稿どおりにしか読めませんよ。

今までいい子ちゃんで、私が描いた絵を、コピーして
若い子に渡したいからなんて思ってきたけど・・・・うそです。

そ、今日から変わりました。

私ができてきたことは、私にしかできませんから、
みなさん、私が生きてる間に、使っておいたほうがいい。

次の子は次で新たなものを作るから、
それがよいなら選んであげて欲しい。
仕事も私じゃなくて、その子にあげて欲しい。
「東さん、企画考えてよ~。
でも、東さんが考えた絵を、若い子に伝えて言わせてね~」
想いがそこにないのに、できるわけがない。

その子には、その子のやりたいことがあり、
それが出てきたら、話を聴いて、危なっかしくても
その子に渡してあげたらいいのに。

これからは、そんな「リアル」がない人に
私の脳ミソはあげません。
どんなにきれいごと言ったって、だめなもんはだめなんだから、
センスがないまちづくりは私はしたくない。

まちづくりは、やりたい人がやればいい。
やらされている人に、絵を描いたふりしろって言われても
無理ですよね。

もちろん、譲った方がいい時だってある。
私がやっていることが、唯一無二の答えではない。
10年やったら、時代の潮流が変わる。
だから、ずっとは、やりません。
テーマは同じでも、その手法や方向性を変えなきゃ
だめになるそうです。

まちづくりは「大胆かつ柔軟に」なのです。

本当にできるやつを探すのに、
探すだけで1年かかるそうです。
そして、1億かかるそうです。

「だいたい、まちづくりなんてやってたら、
敵半分、味方半分が当たり前。
だって抜きんでているんだから。
それでも、他にできる奴いるんなら、やってみろですよ。
誰がやるんですか????ってことです。」

おっしゃる通りです。

この出会いに心から感謝です。

石原先生、
柏インフォメーションセンターの皆さんはじめ天の声さま
そして長時間とめどもない私の話におつきあい下さった石戸理事長。
ありがとうございました。

私、出すぎた杭になります。
出る杭は打たれますけど、出すぎた杭は打たれませんから。

そして、石戸理事長に
「私、東さんみたいなタイプの人、好きですよ。」と
おっしゃって頂けたこと、財産にします。
ありがとうございました!

あ~。有意義な一日でした!

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